「 ・・・泣くなよ 」


「 だって・・・絶対、・・・ッ 」





絶対、貰えないと思ったから。





ボタンでもいいから、
先輩と繋がれるものが欲しかった。





夢見がちな私だから、
先輩とのことは全部
夢だったんじゃないか、って
またそう思わないように。








「 いい加減、俺の女って自覚持てよ 」


「 ・・・・ッ 」


「 簡単に挫けんな、折れんな。
  俺の前でだけ泣け 」





無茶苦茶なことを言った先輩は
私にキスを落としながら
”約束だからな”と小さく笑った。