「 さて、葵ちゃん?
  まずはコレ、飲みなさい 」


「 ・・・・いいです 」


「 だめよ。飲みなさい 」





先生は溜息を零し、蓋をあけ
無理矢理私の口をこじあけ
ゼリーを流し込んできた。





慣れない味に顔を歪めつつ、
口いっぱいに注がれた
ゼリーを飲み込む。





「 一週間でヘバってどうするの 」


「 ・・・ 」


「 何も知らないで、一人で
  弱ってどうするの! 」





コツン、と頭を小突かれて
手に持っていた容器を
ぎゅっ、と強く握った。