続・俺様王子の初恋






「 先輩!どうしたんですか?! 」





殴られたような赤い頬。
手に滲んでいる血。









──────────チュッ






頬に添えた私の手を掴み、
引き寄せると、
先輩は優しくキスをした。






「 葵が居るってことは、
  今・・・・昼なんだろ? 」






寝起きの先輩の声はやっぱり
いつもより低くて、視線を
絡め、ゆっくり近づいてくる。







「 ・・・・・んっ・・・ちが、・・ 」


「 なに?昼じゃねーの? 」


「 ・・・お昼ですけど 」