「 怒んなって、葵 」
そう言ってキスをされて、
引き寄せられて、
「 聞きたくなったんだよ、
・・・・・仕方ないだろ? 」
筋の通ってない言い訳をされて
ムッ、としながらも
背中に回した腕に力を入れた。
「 ・・・・最近、いい表情するよな、葵 」
痛いくらいに抱きしめる腕に
力を込めていたのに、先輩は
余裕の表情でそう言って私の
頬に手を添えた。
「 いい表情? 」
「 怒ったり、笑ったり、前より
表情が豊かになったよな 」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…