―バンッッ!


大雨が降っている中1人の男が前の男を撃った。


すると油断していたのか前を走っている少年は左腕に銃弾が貫通した。


しかし、少年は痛がる様子はない。


それは、大雨の中3時間以上も走り続けているから・・・




少年はそろそろ終わらせようとまったく疲れていない足でさっきより地面を強くける。


それを見て後ろにいる男があせって様子で言う


「絶対捕まえろッ!ここで逃がしたら俺たちが・・・」


そう言ったとたん何十人もの男たちがもう走れないほど疲れた体で一生懸命走ってきている。




―さぁ、最後までせいぜいがんばってよ。


そう少年は小さくつぶやきどこか隠れる場所がないか探し始めた・・・。