「ゲームセット!!」

あたしと日花梨先輩は順調に4回戦まで突破した。

 「次で勝てばベスト8。
  道のりは長いねぇ…。」

 「おばあさんですか。先輩!」

日花梨先輩のボケに軽くツッコミをいれつつ、あたしは水分補給をした。

 「そーいえば、男子は結構時間押
  してるみたいだね。
  まだ1回戦だって。」

 「へぇ…。
  人数も多いからですかね?」

 「さぁ…。
  それはあたしにもわかんない。」

日花梨先輩がベンチから立ち上がった。

 「そろそろ行こっか。
  先生にアドバイス貰いたいし。」

 「はい!!」

あたしは日花梨先輩のあとを追おうとした。

 「愛華はっけーん。」

 「え?
  あ…航希君…。」