職員室で先生の何人かがオレのことを話しているのを偶然聞いてしまった。

このままだと、親戚の家とかに預けるしかないとか…。

でも、そんなのはやっぱ嫌だ。

オレはココにいたい。

そう思った。

だから、蓮が家に来いって言ってくれた時はスゲェ助かったし…嬉しかった。

…でも、愛華のあんな言葉聞いたら…。

 「決められねーよ。バカ。」

ジャージをテキトーに洗濯機に投げ入れる。

時計を見ると7時を過ぎていた。

風呂に入って、飯を食って…今日は早めに寝なくちゃいけない。

明日が勝負の日…。

そういえば、オレ…ベスト8に入ったら愛華に…。

いや、なんでもない。

シャワーを浴びると日焼けした肌がヒリヒリと痛んだ。

日焼けした肌は少し愛華を考える時の胸の苦しさと似てる。