あたし…本当にバカ。

何言ってんの?

歩斗の自由じゃん…。

蓮の家に行ったほうが歩斗だって…。

 「あ…。いや…。
  ゴメン、なんでもない!」

 「わかった!」

歩斗を振り返った。

 「ココにいる。」

…その笑顔はずるい。

 「ずっとココにいるよ。」

 「何回も言わなくてもいいよ!
  じゃあね、また明日!」

…今の言い方はなかったかな…。

少し経ってから外を見ると歩斗の姿はなかった。

 「おかえり。愛華。」

 「…ただいま。」

さっき別れたばっかなのに。

またすぐに会いたくなっているあたしがいる。