「先生にはばあちゃんが来てるから
大丈夫とか言ってるけど…。
多分、バレてる。」
「…マジ？」
歩斗が眉間にしわを寄せて少し考え込んでいる。
「…じゃ、歩斗はどーすればいいわけ？」
「そんなことわからな…。
あ。」
蓮が何かを思いついたような表情をした。
「歩斗！
お前、俺の家来い。
父さん達帰ってくるまで、うちに
いろよ。」
…いいなぁ、蓮。
…何考えてるんだ、あたし。
ただの変態じゃん！！
「でも…。」
歩斗があたしの方を見た。
…なんであたしのこと見てるの？
「嫌なら無理しなくてもいい。
少し考えておけよ。」
歩斗は曖昧な返事をした。
