「ま、疲れてたんですよ。
  明日もあるんだしいいじゃない
  ですか?」

 「海斗!!
  いびきうるさーい!!」

バスの中が笑いに包まれた。

…先輩達がいなくなったら、こんな楽しいバスの中はどうなるんだろう?

 「コイツはどこでもすぐ寝るからな!
  試合の待機するベンチでも寝てるか
  ら!!」

 「嘘だぁ!」

…和田先輩…。

 「マジマジ!!
  海斗に話しかけようと思って横見
  たらフツーに寝てるから!!」

 「マジで?
  明日は起こしてやれよー!」

 「毎日起こしてるよ!!」

…ヤバイな…。

あたし泣きそうだ。

 「…愛華?
  さっきから静かだね。」