『はい!!』

先生の言葉には必ず全員の返事が揃う。

普段はテキトーなとことか、くだらないことも沢山言う人だけど…やっぱ凄い人なんだなって思う。

 「その元気があれば十分!
  ほら、バス待ってるぞ!!」

先輩達の表情が少しだけ晴れているように感じた。

先生の言葉があるから、あたし達は切り替えることが出来るのかもしれない。

 「俺らにとっての本戦は明日。
  頑張ろうな、蓮。」

 「…わかってる!」

バスに先に乗っていた日花梨先輩があたしを手招きした。

日花梨先輩の隣の席は空いている。

 「失礼します。」

 「どーぞ。」

後ろからいびきが聞こえるのは多分、和田先輩。

日花梨先輩もそれを聞いてクスクス笑っていた。

 「寝るの早過ぎ!」