「蓮ー、歩斗~。
  気張ってけよ!」

 「声出してけー!!」

先生のオーダーにあたしは困惑した。

 「歩斗と蓮を1試合目に!?」

相手の方は2番手のペアらしい。

 「なんでこんなオーダーに?」

先生が喉の奥でククッと笑い声を立てた。

 「面白そうじゃん?
  アイツらがどこまでやれるか見
  てみたいしね。」

 「悪くないですねそーゆーの!」

日花梨先輩がニヤリと笑った。

 「基山君の試合だ…。」

優奈が息をゴクリとのむのが聞こえた。

 「7ゲームマッチプレイ!」

歩斗が綺麗なフォームからサーブを打った。

…やっぱカッコイイとか思ってしまう。

 「歩斗、コースの正確性がかなり増
  してる。」