「はーい。
  そんじゃ、またあとで!」

 「うん!」

梨々香ちゃんの隣に座っていた人が寺本さん…。

海葉の2番手後衛か。

 「愛華っていっぱい知り合いいる
  んだね。」

 「そうかな?
  日花梨先輩の方が顔広いです
  よね?」

 「んー…。
  どうだろう?」

その次に佐倉、日梨、実菜戸も念のために見に行った。

 「今年は結構レベル高い選手多
  いなぁ。」

 「ですね。
  去年に比べてかなり。」

先輩が頷く。

 『男子の2回戦…』

 「あ。
  行かなきゃ。」

男子のコートに向かって走っていく優奈を見て、あたしと日花梨先輩は思わず笑ってしまった。