オレよりも先輩達のほうが上手い。

力もあるし、体もでかい。

 「1-1!」

先生が決めたことだ。

それに従うしかない。

先輩達の最後の大会なんだから、先輩に花持たせんのが普通。

わかってるって…。

やっぱ…メンバーに選ばれたからにはそれなりに試合数をこなしたかった。

ただそれだけだ。

 「2-1!」

先輩、あと2ポイント。

この前衛は必ずショートに打ってくる。

 「よっしゃっー!」

 「ナイス!!」

やっぱ先輩達は上手い。

オレならロブをおくっていた。

そこでサイドを抜くなんて…。

 「3-1!!」