視野を広く持てるようになった。

落ち着きが出た。

すごく積極的になった。

 「頼もしいな。
  これからマジ楽しみ。」

俺が光弥先輩の言葉に無言で頷く。

 「お前もな、蓮。」

 「え?俺ですか?」

翔先輩が俺の肩をポンと叩いた。

 「あれ、お前の彼女だろ?」

 「なっ…!!」

フェンスの外には崎本の姿が。

…タイミング悪すぎ。

なんだかんだいって崎本の方にいく俺も俺だけど。

 「どーした?
  愛華になんか用?」

崎本がふるふると首を横に振った。

 「コレ。」