俺と蓮は顔を見合わせて頷いた。

 「…そういえば、先輩達高校は?」

 「無論。」

海斗先輩がわざとらしく鼻で笑った。

 『藤乃宮!』

 「全員揃ってですか?」

 「一応今のところはね。」

律先輩が嬉しそうに笑った。

関東大会前に色々あった律先輩。

親からの了承も得て、この先もテニスを続けられることになったんだ。

 「でも、全員で藤乃宮ですか?
  変わらないメンツですね。」

 「いいじゃねぇか、別に!!」

藤乃宮かぁ…。

蓮がそう呟いた。

 「ま、これからはお前らの時代。
  頑張れよ!
  応援してっから!!」