「先輩達、引退か…。」

 「いっきに静かになる。」

祐輔先輩は…1番手としていっつもチームのこと考えてくれた。

啓人先輩はいつも自信に満ち溢れてて…。

律先輩は粘り強くて負けず嫌いで。

光弥先輩は声でっかくて最初はめっちゃ怖かったんだよな。

海斗先輩はいっつも部活を盛り上げてくれてた。

翔先輩は独特の雰囲気で和ませてくれたっけ。

…そんな6人がいっぺんにいなくなる。

 「…俺たちでやっていけん
  のかな?」

 「わかんねぇけど…。
  やるしかなくね?」

先輩達が部長に任命してくれた時…俺、嬉しくて。

任命する=信頼されてるっていう意味だったからさ…。

 「なんかなぁ…。」