ああ、男性陣はもう飲んでるんだ。

 「愛華ー、歩斗とはどうなった?」

 「ぶはっ!」

歩斗がオレンジジュースを吹き出した。

 「きたねぇな、歩斗!!」

 「悪ぃ!!」

歩斗がふきんでテーブルを拭いた。

 「な、何言ってんの!?」

なんでパパ知ってんの…?

歩斗がしゃべった?

いや、まさか。

 「…ママはずっと気づいてた。」

ママがあたしと歩斗を見てにっこり笑った。

 「嘘でしょー…。」

 「ま、いいんじゃない?
  少女漫画みたいだし!」

歩斗ママ相変わらずだなぁ。

 「うちの娘泣かせたら…ただ
  じゃおかねぇからな。」