『律を返して!!』

母さんの声だ…。

やめてくれよ…。

母さんは俺にとって唯一のコンプレックスだった。

形振り構わずどこへでも…。

俺を道具みたいに…。

愛されている?

とんだ勘違いだ。

 「…状況が変わった。
  今日、一晩だけでいい…。」

 「了解。
  手のかかるヤツだな、相変わら
  ず!」

 「ごめん。」

…もうなにがなんだかわかんねぇよ。

 「…関東は…。
  お前のために勝つから。」
 
 「…サンキュ。」


そう言ってくれた光弥の言葉に俺は涙が出そうになった。