「俺なら愛華を大事に出来るよ。
  お前みたいに変な嫉妬して傷つけ
  たりしない。」

…うるせぇ。

それ以上言うな。

わかってんだよ、自分でも。

何がダメで、何が足りないとか。

 「それまでお前に愛華は渡さない。
  多分、一生。」

 「なんだよ、その言い方。」

一回はフラれたじゃん。

なんでまた戻ってきてんだよ。

 「…じゃあね、愛華。
  また明日。」

 「はい…。」

ケータイの時計を見た。

2時54分。

 「…なんでだよ。」

愛華は何も言わなかった。

 「なんでなんだよ、愛華。」