『難しい質問。
  テニス自体は楽しいよ。
  でも…部活でやるテニスは性に合
  わない。
  だから今日も…。』

 「え?」

茶色いブレザーのスラックスが見えた。

うちの学校じゃない…。

 「愛華のことさらいに来た。」

 「なんでいるんですか!?」

心配したあたしがバカだった。

 「俺と遊びにいこ?
  気分転換にさ。
  そっちも浮かない顔してるし。」

 「別にそんな…。」

 「えー。
  汽車代往復1000円かけてきてるん
  だぜ? 
  いいじゃん、ちょっとくらい。」

しょうがないなぁ…。

今日だけは特別。