「んー…。」

 「どうしたの?」

優奈がひょこっと顔を出す。

 「…なんでもないよ?」

 「嘘つき。
  顔に書いてあるよ!」

優奈が笑顔でそんなことを言うから、あたしは思わず机に突っ伏してしまった。

 「もうどうしたらいいかわかんな
  くて。」

 「城田君のこと?」

優奈が小声になる。

 「ん…。」

今朝のことがまだスッキリしない。

 「…なんか俺が告っても手だした
  ことになんねぇの?って言われ
  て…。
  あたし何にも言えなくなって。」

優奈が無言になった。

 「…なんか言ってよ。」

 「それって告白じゃないの?」