『ゴメンな、啓人。』

迷惑なんかじゃねぇよ。

何があっても俺は律の味方だから。

 「なぁ、律。
  全国まで行ったらお前のこと認
  めてくれるんじゃねぇかな?」

 『…俺もそれ考えてた。
  アイツを黙らせればいい。
  考えてみればただそれだけのこと 
  なんだよな。』

親には絶対服従の佐伯家。

親の言うことにNOとは言えない。

だから…律がこうやって親に反発するのって初めてだ。

しかも縁を切るなんて…。

中3がいう言葉じゃないだろ…?

よっぽどの覚悟がないと言えないはずだ。

コイツ…マジだよ。

だから…律のためにも…。

 「当分負けらんねぇな!」