「…今日の練習は以上!
  お疲れ様。」

 『ありがとうございました!!』

長い練習が終わった。

いつもの練習よりも…疲労が激しい・

 「正直…最後までついてくるとは思
  わなかった。
  やるな。桃林!」

木下さんが今日一番の笑顔でそんなことを言ってくれた。

 「あ、あ、ありがとうございます
  !!」

佐伯先輩が勢いよく頭を下げた。

 「おい、律ー。」

 「気張りすぎだって!!」

木下さんが佐伯先輩に右手を差し出した。

 「来年、楽しみにしてるよ。」

 「は、はい!!」

木下さんと佐伯先輩が握手をした。

バスに乗ってからも佐伯先輩は放心状態で…。