「桃林中部長の和田海斗です。
  …今日は、お忙しい中このような
  機会をくださってありがとうござ
  います!」

和田先輩がここで一礼した。

かなり緊張してるんだと思う。

 「皆さんに負けないくらい声も出し
  て、学べるものも多く吸収して行
  きたいと思っています。今日はよ
  ろしくお願いします。」

 『よろしくお願いします!!』

和田先輩の挨拶が終わると、藤乃宮の男子部長が前に出てきた。

あたしの真ん前に立ったんだけど…。

めっちゃデカい。

背も大きいけど、肩幅とかも…ゴツイっていうのかな…?

 「今日はよろしくお願いします。
  僕達から学べるものは多かれ少な
  かれあると思いますが…。
  1つだけ言えることは…
  お客様扱いはしません。なので
  全力でやってください。」

全員の表情が引き締まった。