「…俺らの後を頼めんのはあの2人
  しかいねぇよ。
  やっぱり。」

歩斗と蓮は3年生からの信頼が他の2年生よりも厚いのは気づいていた。

遠征でも練習中でも…先輩達は蓮や歩斗をすごく可愛がっていた。

3年生と2人の絆はかなり固く結ばれてるんだろう。

 「おい!
  アイツらの分まで…勝つぞ。
  勝ち上がるぞ。
  何があっても絶対負けんな…。」

そうだ。

あたし達には夢がある。

上に行くこと。

全国で優勝すること。

 「…いいチーム。」

 「…ですよね。」

…あたしだって負けない。

成長してやる。

とことん今藤乃宮から吸収してやるんだから。