卒業~最後の願い~




だからいざ先輩を目の前にすると、何を言えばいいかわからない。


特に何も考えずに走り出したから…。


でも、話しかけないんじゃ何も始まらない。



「あのっ」



先輩に向かって、出来るだけ大きな声で呼び掛けた。


「……俺?」



少しキョロキョロと辺りを見回したあと、先輩は振り返って私のほうをみた。


「はい…」


「えっと…相良?」



名前を呼ばれたことにびっくりした。


なんで?が頭の中でぐるぐると回っている。