いきなりこんなこと言ったら重いと思われるかもしれない。 引かれるかもしれない。 言ったあと少しだけ後悔した。 だけど先輩はびっくりした表情をしたあと、優しく微笑んだ。 「じゃあ、俺のことも忘れないで。…忘れないように。」 そう言って私の手をとり、手のひらに金色の光るものを置いた。 「…ボタン…どうして。」 だって学ランにはもう…。 「これが最後。一個くらい自分でとっておこうと思ったんだけど、相良にあげる。」 「そんな、悪いです。」