後ろ姿




抵抗できず、やられるがまま。
痛みは感じなくなってきた。


「うわっ、女はこわいこわい」


突然の声に、彼女たちの手や足が止まった。


「あんまやりすぎたら、死ぬで?」


その声の主は、ゆっくりと近づいてくる。


「こんなやつ、死ねばいいねん!」


リーダー格の女が、一発頭を蹴る。


「いい加減やめへんやったら、次はお前が殴られる番や。
 俺が男やからって、なめんなよ」


声の主は、リーダー格の女をきつく睨む。


「ヤリマンのくせに!!」


それに圧倒されたのか、罵声を吐いて彼女たちは去って行った。