久しぶりに学校に行き、教室には行かずに裏庭で過ごしていた。
夏風が心地よく、寝ころがりながら携帯をいじる。


今日の予定…つまり、今日の゛寝る男゛からの連絡がきた。
毎回、相手から連絡がくる。
「今日あいてる?」って。



そのまま一眠りし、お昼過ぎに目が覚めた。


「お腹すいた…」


コンビニ行って、帰ろ。
やっぱり学校なんか、ひまやわ。


校舎を通りすぎ、校門に向かう。


すると、他中の制服を身に纏った女子生徒が数人いた。

そのまま通りすぎようと、気にせず歩いて行くと、後ろから声をかけられた。


「石橋夏希…って、知ってる?」


突然、自分の名前が出たことに振り返る。

「あたしやけど」


何の迷いもなくそう言い返す。
きつく睨むと、数人に腕を掴まれた。


「ちょっと、来てや」


「はぁ?あんたら誰やねん」


そのまま数人に囲まれながら、学校の裏にある河川敷に連れて行かれた。