「ごめん…」


かすれた声で、呟く彼。

拓馬は、彼女の体をそっと自分の方に向けた。
そして、強く抱きしめる。

距離が近いせいか、余計にドキドキしてきた。

好き…なんかな。
あたし、拓馬くんのこと…好きかも。


自分の気持ちが、心の中で形となった気がした。

いつのまにか、意識するようになっている。
自分では気づかなかったものの…改めて距離が近づくせいか、素直になれた。


…それと同時に、優しくキスされた。