そのあと話しているうちに、打ち解けてきた。

特に、1つ年下の゛龍くん゛とはすぐに意気投合した。


連絡先を交換したりして、気づけばほとんど龍くんと話している。


そういえば…拓馬くんは?


辺りを見渡すが、彼の姿がない。


「拓馬くんは?」


「あー…外ちゃう?
 何か、涼みに行くとか言ってた」


近くにいた先輩に居場所を聞く。
外に出ようと玄関に向かうと、後ろから力也がついてきた。


「拗ねてるで」


それだけ言うと、力也は部屋に戻って行った。