4月はあっという間に過ぎ、そして5月の最後の日。 今日は、夏希の誕生日。 ちょうど学校が休みで、力也くんの家にお邪魔することになっていた。 そこには、夏希の中学の先輩や後輩がいる。 いわゆる、南中の溜まり場らしい。 家につくと、まだあたしたち以外には誰もいなかった。 少しホッとしたのも束の間…。 力也の携帯が鳴り、誰かと話を始めた。