そのあと四人で、他愛ない話をしていた。
変に思われないように、拓馬くんとも普通に接していた。


「てか、りっくんと拓ちゃんのスリッパ何?
 趣味悪すぎですよぉ」


夏希はケラケラ笑いながら、二人を交互に見る。


「個性ってやつ?
 お前はそれも分からんのかっ」


「それ、分かりたくないです!」


「じゃあ、どっちが好み?」


力也が拓馬と自分を交互に指差す。