「どこ中出身?
 あたしは南中の夏希!」


椅子に座るなり、前に座っている女の子に声をかけられた。


「西中の…梓紗」


思わず吃驚して、声が小さくなる。


「やっぱり!
 かわいいから、すぐ分かった」


あたしのこと…知ってるんかな?
こっちは全然、知らんねんけど…。