やりとりを見ていると、段々と呆れてきた。


「ほんま、うるさいなぁ。 …あず、ちょっと」


突然、拓馬に話しかけられ手招きされる。


「っえ、…あたし?」


拓馬は頷くと、回れ右してスタスタ歩いて行く。
その1歩後ろから、ついて行った。


なんやろ…呼びだすとか。
今さら、なんかある?


そう思いながらも、期待している自分がおる。


そのまま、庭からは視界に入らない噴水のある広場についた。

立ち止まるが、拓馬を見れず…視線を噴水に向ける。