式場に入ると、力也くんたちの姿があった。


「おっ、久しぶりやな」


「はい。 久しぶりで…す」


…その場の状況が、理解できない。
…頭が真っ白になる。


力也くんの隣には、…拓馬くんがいた。


「…久しぶり」


うん…、とただ頷いた。
拓馬くんの顔が、見れない。

鼓動が速くなっていく。
ドキドキして、とまらない。


まぁそら…結婚式やもん。
しかも、たまり場の仲間の式やし、来るわな。


式が終わるまで、すぐ近くにいる彼のことが気になって…仕方なかった。