───翌日…あたしは、予定よりも早くに大阪に帰った。




こんなはずじゃなかったのに…。



後悔しても、もう遅い。


彼には、彼なりの人生があるのだから仕方ない。




言葉では理解していても、心はついていけてない。



こんなにつらいもんやねんな…。



「…5年間、何してたんやろ」



ベッドの上で、自然とため息がもれる。


…もっと早く、会いに行けばよかった。

…もっと早く、向き合えばよかった。



後悔だけが、頭の中を駆け巡った。