「あず……」
夏希は心配そうに、梓紗の顔を覗きこむ。
そして、背中を撫でてくれた。
…あたし、あほやん。
拓馬くんに彼女出来るとか…考えてなかった。
支えてくれる人に出会えたんやね。
…あたし、自惚れすぎてた。
きっと拓馬くんは、会いに来てくれる…そう信じてた。
勝手に待って、すぐに振られてる。
…情けなさすぎ、終わりもんやな。
「…大丈夫やで」
夏希に心配かけたくなくて、必死に笑顔を向けた。
「ちょっと、トイレ…」
目頭が熱くなり、涙が溢れそうになる。
梓紗は立ち上がり、部屋を出た。
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