後ろ姿




「おい、お前ら!!! …なんやねん、それ」


力也が、話していた後輩の胸ぐらを掴む。


「えっ、…聞いてないんすか?」


後輩2人は、驚いた血相で目を丸くさせた。


「春ちょい手前ぐらいに、拓さんと偶然会ったんす。
 めっちゃ綺麗な人とおって…そんときに、彼女って言うてたんすよ」


意味が、分かった。


拓馬くん…彼女おるんや。
しかも、5年ってことは…ちょうど、拓馬くんがみんなと離れたとき。