「扉、開けてみ?」


梓紗は、ゆっくりと…扉を開ける。
その瞬間、大きな音が鳴り響いた。


「「おかえり!!!」」


目の前には、クラッカーを片手に持つ…懐かしい顔ぶれが勢揃いしていた。


「えっ…何、これ?」


状況が理解出来ず、パニックになる。

なんで、みんな…えっ?

久しぶりに見たたまり場の仲間たち。
その光景を前に、嬉しさと驚きで涙が頬をつたった。


「とりあえず、座りぃや」


夏希に背中を押され、輪の中に腰をおろした。