翌日、お昼前に目が覚めた。

こっちに戻って来たが、特に予定など立てていない。
とにかく、会いたいことしか考えてなかった自分を、今更ながらバカだと思った。


「もしもし」


階段をおりようと部屋を出ると、タイミングよく夏希から着信がきた。


『今日、なんか予定ある?』


「別に…ないけど」


『2時にあたしんち集合!』


それだけ言うと、一方的に電話が切られた。

なんかあって呼び出す度に、夏希は一方的に切るよな。

口角を上げて、ふっと笑った。