「お疲れさまです」


閉店時間になり、晴樹と共にシャッターをおろす。

やっぱり…背でかい。

隣で見上げていると、無意識に見つめてしまっていた。


「…なに?」


不思議そうな目でみられ、慌てて視線を逸らす。


「腹減ったわぁ」


晴樹は伸びをしながら、店の中に入っていく。
後ろから追いかけて、かばんを取りに行った。


「店長、お疲れさまです。お先に失礼します」


「はぁい、お疲れ」


店長に頭を下げて、店を出た。

ここの店は夫婦でやっていて、店長は奥さんで副店長は旦那さん。