すると、ミユウは瞳を輝かせて質問攻めしてくる。
「どんな人?」とか「何してる人?」とか……。


「…ちびで、あほやけど、優しい人かな」


梓紗は目を細めて笑った。


「何の仕事してるんですかっ?」


ミユウは、興味津々に問いかけてくる。

…拓馬くん、今、どこで何してるんですか?
仕事とか、頑張ってますか?


やばい…泣きそう。


「代わるわ」


晴樹がドライヤーのコードを差して、梓紗の横に立つ。


「っすいません」


ちょうどカットも終わって、タイミングよく来てくれて助かった…。
あのままやったら、絶対…泣いてた。