「…ちびで、あほな1つ年上の人です」
あたしと同じくらいの背丈で、笑顔が幼い。
仲間思いで、優しくて…。
でも、彼は重たい荷物を背負ってる。
…寂しそうに笑う梓紗を見て、晴樹は彼女の頭を優しく撫でた。
「ちびで、あほ…か。 俺とは正反対やな!」
どんなに寂しそうな表情をしたって、彼は無理には聞いてこなかった。
多分、あたしが拓馬くんと何かあることに…気づいていたのかもしれない。
「よっしゃ、遊びまくろ!」
立ち上がり、歩きだす晴樹の後ろ姿を追いかける。
そして2人で、いろんなアトラクションに乗った。