後ろ姿




「ごめんって」


…とか言いながら、まだ笑ってるし。

梓紗は開き直り、さっさと歩きだす。


「まぁ、俺がもらったるよ」


「なにがっ」


あたしは、少し膨れっ面で振り向いた。


「結婚しよう」


………は?
今、なんて?

晴樹が近づいてきて、手を引かれる。
状況が全く理解出来ず…そのまま、カフェテラスに座らされた。