「9時に、店の前な! 遅刻すんなよ」


少しえらそうに言われ、電話は切れた。

9時に、店?
出勤じゃなくて…デート?

…あたしが、晴樹くんと?!

パニックになり、電話をかけなおす。
だが、晴樹は電話に出ず…しぶしぶ用意をし始めた。

デートって言ったって、別に付き合ってるわけちゃうし…。
晴樹くんは、モテるやろうし。
たまたま、時間埋めるだけかな?

うん、絶対そう!!


気づけば8時半を回っていて、急いで家を出た。