「じゃあ、また明日!」


晴樹は右手を挙げ、駅の方へと歩いていく。


「晴樹くん、明後日ですよ!」


ケラケラ笑う彼に手を振って、タクシーに乗りこんだ。

明日は店の定休日で、1週間に1度の休日。
先週は、店の常連客さんがお見合いだったため、出勤していた。

毎日、同じ時間に起きて同じ時間に出勤。
まだ見習いのため、バタバタしている。
でも、慣れない作業に戸惑いながらも、自分の夢に確実に一歩ずつ近づけている。