部屋に戻り、ベッドに寝ころぶ。
そして、飾ってある写真を眺めた。


「拓馬くん……」


夏希の誕生日のとき、バーベキューのとき、それから普段のときに撮った写真が飾ってある。

その1枚1枚に、手を伸ばした。

…この写真、夏希の誕生日で、あたしがまだ1年のときやし。
もう…2年も経ったねんな。

…これは、バーベキューのときの集合写真。
夏希が無理矢理、あたしを拓馬くんの横に行かしたんやっけ。


…写真には必ず拓馬くんが写っている。

当たり前やねんけどな。
だって、゛仲間゛やもん。