「家、どの辺? 西中区域やんなぁ」 コクリと頷き、家までの道のりを説明する。 「南中区域の手前やん! ショッピングセンターから近いやん」 ゛ショッピングセンター゛という響きに、ドキッとする。 拓馬くん、あのときのこと思い出したんかな? 腰に手を回すと、それが合図というかのようにバイクが発進した。 バイクは説明通りの道のりを進んでいき、すぐに住宅街についた。 「ありがとうございました」 お礼を言って、頭を下げる。 拓馬は「明日の朝、迎えに行く」と言い残し、去って行った。